乳がん検診をした私の体験談

私は今から7年前、乳がんと診断をされました。私は乳がんと診断される半年前、市の乳がん検診(マンモグラフィーと触診)を受けていました。結果は異常無し。

そこから半年後、右胸のしこりに気づいて乳腺科クリニックを受診したところ・・・・・・乳がんと確定しました。私の心の中に「私の乳がんは、どうして乳がん検診では見つからなかったのだろうか?」という思いがあります。

私のがんは病理検査の結果、Ⅲ(a)まで進行していました。右乳房全摘の手術・がんの転移が右のわきの下のリンパにまで進行していたので、リンパを全部摘出する手術になりました。

化学療法・放射線治療・ホルモン治療(リュープリン注射を3ヶ月おきに5年間とタモキシフェンという内服薬を10年間飲み続ける)と長期間の治療をしなければならないことは私や家族にとって精神的・経済的な負担がとても大きいです。

県央の乳腺科クリニックでも、クリニックから紹介をされた大学病院でも言われたことですが、私の乳がんのタイプは「マンモグラフィーでは正常だけど、超音波で見ると異常あり」というものでした。

がん検診の時にマンモグラフィー検査だけではなく、超音波検査も追加できていたならば、私のがん治療にかかった時間も費用も、精神的な苦痛も軽かったのかも知れないことを考えると悔しく、悲しい思いがします。

でも、過去のことをどんなに悔やんでもどうしようもありません。私のこの苦い経験を他の人にさせないようにするために、「恥ずかしがらず、面倒くさいと思わずに、がん検診に行くようにしてください」ということをお伝えしたいです。

そして「検診で異常なしという結果だったとしても、自分の身体に異変を感じたら病院に足を運んでください」ということも付け加えたいと思います。

「自分の身体」と一番長く付き合っているのは自分自身だから、「何か変だな」と感じた自分自身の「勘」を大切にしてほしいと思うのです。

自分の健康は自分で守るものです。「自分の主治医は、私自身です」多くの人が、そんな意識を持ってくれたら嬉しく思います。