がんといかに付き合うか
高齢化や少子化などに伴い、日本人の2人に1人ががんになる時代です。
私もがんになるかもしれませんし、これを読んでいるあなたもしくはあなたの周りの人ががんになってもなんら不思議ではないのが現状です。
がんの治療も以前に比べて著しく向上しています。
がんの種類によっては治療法が確立されており、がんを抱えて生きていける時代になりました。
確かに、いつ進行してしまうか分からないという怖さは残るかもしれません。ですが、生活習慣病も放置したり、なにかの拍子で体調を悪くすれば急に悪化します。
がんにならないためには生活習慣病と同様に生活を顧みる必要があります。タバコや刺激のある食べものや熱いものは食道や気道の粘膜を傷つけてしまい、長い時間をかけて体を蝕んでいきます。
ストレスが強ければ胃がんなどになるリスクも高くなります。
ならないためには生活習慣を見直すことが重要ですが、定期的に健康診断を受けることもまた早期発見につながります。
乳がんなどは若い年齢でも発症することがあるため検診を受けることが推奨されています。
アルコールを飲み過ぎればやはり肝臓に負担がかかり、脂肪肝からやがて肝臓がんにつながる恐れがあります。
手術は固形がんを手術によって切除してくるもので、体にかかる負担も大きいです。
抗がん剤は抗がん剤を点滴あるいは内服したりして、がん細胞を縮小あるいはなくすことを目的としています。最近は新薬の登場も様々ながんであり、治療効果が期待できるようになりました。
放射線は治療用の放射線を病変部にあてて、がん細胞を縮小したり、なくすことをねらいとしています。手術の前後で抗がん剤や放射線を行う場合もあります。
副作用に関する対策もしっかりとされているので、症状が辛い時などは緩和ケアという治療に伴う苦痛を和らげることも可能です。
緩和ケアと聞くと、治療ができなくなった人と誤解されがちですががんと診断された時から利用することができ、手術・抗がん剤・放射線の3つにプラスして行われることが多いです。
がんを完全になくすことが理想ですが、がんの進行を長く抑えることも可能になりつつあり、いかに病気や治療とむきあっていくかを考える必要があります。
がんをなくすことが良い治療かもしれませんが、それによる苦痛が強いのであれば、苦痛をいかになくして長く生きれるか、がん自体はなくならないかもしれないけども、苦痛がなくその人らしく生きれるかは個人個人で考え方が異なるため、話し合っていく必要があります。