癌は遺伝する?

※寄稿記事です。

実は、私の父と母はいずでも癌にかかりました。癌は遺伝するのか? とても気になるところですよね。

父が肺がんで、手術により右の肺と、左の肺の下3分の1を摘出しましたのは66歳の時でした。

命が助かったのは幸いでしたが、手術後は体力がガクっと落ちてしまい、自営業で行っていた会社(個人でしたが…)をたたむこととなりました。

癌になった原因ははっきりしていまして、若いころからかなりのヘビースモーカーであるのと、やはり晩酌を欠かさず行っているくらい、お酒が好きだったことが大きいのかな、と思います。

母は、まだ生きていますが、6年前に胃癌を患いました。かなり大きな腫瘍だったので、胃はすべて全摘出になりました。

他の場所への転移がなかったのが幸いで、命を取り留めたと言えるでしょう。

胃癌の原因は、最近では『ピロリ菌』が良く言われますが、おそらく昔堅気で賞味期限が過ぎようが、食べ物を粗末にできないため食べてしまっていたのが原因かと思います。

また、母は3年前に乳癌もわずらっており、こちらも幸いに転移がなく、現在も元気に暮らしています。
癌は遺伝するのか、と言いますと、可能性は高いと思うのが正しいでしょう。
私も理系を大学で専攻しており、遺伝子に関する知識はありますので、自分自身覚悟をしている次第です。

癌とは、通常の細胞が体細胞分裂を行うときに、DNAがコピーミスを起こし、偶然発生する細胞が元になっています。
この細胞はDANが壊れているので、通常の細胞と同じ働きができず、つまり『邪魔な細胞』になります。この邪魔な細胞が勝手に増殖し、正常な細胞を圧迫していく病気が癌になります。

さらにこの細胞は、場合によっては血液やリンパの流れにのり、体の他の部位に移動して増殖をする場合があり、ここが恐ろしいところです。
ただ、最近ではPETと呼ばれる検査もあり、かなり小さいうちに発見することもできますし、手術の技能も格段に進化し、体に負担の少ない術式も確立されています。

早期に発見できれば治療の可能性はかなり高いですし、転移があっても薬剤治療の手段も増えました。
ちなみに、父親はすでに亡くなりましたが、死因はくも膜下出血ですので、癌ではありません。

私も、おそらく体質的に両親と同じで癌細胞ができやすいようですので、健康診断で早期の発見を心がけたいと思っています。